ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

どっちがテロリストなのか?

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テロリストを倒すためには、テロリストと同じように考え
テロリストと同じように行動しなければならないのだ!
 
 
 
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『ナイトホークス』 (Nighthawks)1981年・アメリ
 
監督:ブルース・マルムース 脚本:デヴィッド・シェイバー 製作:ハーブ・ナナス、マーティン・ポール
製作総指揮:フランクリン・C・レヴィー、マイク・ワイズ 音楽:キース・エマーソン
撮影:ジェームズ・A・コントナー  編集:スタンフォード・C・アレン、クリストファー・ホームズ
出演:シルヴェスター・スタローンルトガー・ハウアービリー・ディー・ウィリアムズ
リンゼイ・ワグナー、ナイジェル・ダヴェンポート、パーシス・カンバッタ
 
ちょいとヘマをして組織から疎んじられた凶悪なテロリストが
活動拠点をロンドンからニューヨークへ移し、汚名挽回を図るため
更に凶悪化し、瀬戸際テロ計画を画策し、実行!!
 
その冷酷なテロリストを演じるのがオランダの名優ルトガー・ハウアー
この作品での人間離れしたテロリスト役が、翌年の『ブレードランナー』での
レプリカント役につながったのは間違いないでしょう!
 
テロリスト、ウルフガーを追うコンビ刑事役に
シルベスター・スタローンビリー・ディー・ウィリアムズ
スタローンの別れた妻役にテレビ・ドラマ『バイオニックジェミー』のリンゼイ・ワグナー
ウルフガーのアシスタント(?)役に『スタートレック』でスキンヘッドの宇宙人
デルタ星人役で名を売った故パーシス・カンバッタ、となかなか異色のキャスティングです
スタッフは全然知らない人達ばっかりだけど、よく出来てます
 
怖いのは、テロに目的があるのではなく、テロ自体が目的化していること!
そして、テロリストを倒すためには手段を選ばない(必ずしも人命尊重ではない)価値観
 
 
 
 
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『WANTED/ウォンテッド』  (Wanted : Dead or Alive)1986年・アメリ
 
監督:ゲイリー・A・シャーマン 脚本:ゲイリー・A・シャーマン、ブライアン・タガート
製作総指揮:アーサー・サルキシアン 製作:ロバート・C・ピータース 
撮影:アレックス・ネポムニアスキー 音楽:ジョー・レンゼッティ
出演:ルトガー・ハウアージーン・シモンズ、ロバート・ジローム、メル・ハリス、ウィリアム・ラス、
ジェリー・ハーディン、ロバート・ハーパー
 
 
この映画では、『ナイトホークス』とはうって変わって
ルトガー・ハウアーは国際的テロリストを追う賞金稼ぎの役
そしてテロリスト、マラク・ラヒムを演じるのがキッスのジーン・シモンズ
ぱっと見は両方共凶悪そうでどっちがテロリストだかよく分からない…
 
プロットは唐突で、脚本もあまり練られておらず映画の出来としては明らかにB級ながらも
ルトガー・ハウアージーン・シモンズの共演と強引に押し切るアクションは見応えがあります

湿っぽさが全くなく、全編漂うドライなユーモアのセンスはやや不気味で
「目には目を」的恐ろしいラストはいかにも肉食の人達のセンスという感じがします
 
ここでもテロ自体が多分に目的化しており
なおかつ、テロリスにとっては一種のエンターテイメントとして
とらえられているのがやっぱし恐ろしいのでありますよ…