ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

いい悲鳴… 『ミッドナイトクロス』

イメージ 1


Blow Out)1981年・アメリ
製作:ジョージ・リットー 製作総指揮:フレッド・カルーソ




全盛期ブライアン・デ・パルマの最高傑作!
と個人的には思います

ジョン・トラヴォルタはこの頃から失速し
ぷよぷよのボディをシェイプアップして
次作 『ステイン・アライブ』で再浮上を狙うも
逆にとどめの一撃となり、見事落ちぶれたスターに…
その後 『パルプフィクション』 で返り咲くまでに
10年以上の歳月を要するのでありました~
トラヴォルタを起用するきっかけとなったのが本作というわけです
トラヴォルタは派手なブレイクをしてしまったために
俳優としての本来の持ち味を出し切れなかったのは気の毒です
初期のテレビ映画『プラスチックの中の青春』なんかでも
ナイーブないい演技をしてるんですね~、実は
本作でトラヴォルタを使ったデ・パルマは見る目があったんだなぁ(?)
時を隔ててもう一度すくいあげたタランティーノもえらい!


イメージ 2


『欲望』に触発されて撮られたと言われていますが
あんまり関係ないし関連づける必要もないかと思われます

映画の音響効果屋が録音した音に
政治がらみの凶悪犯罪の証拠が隠されていた!
という設定は実に面白いし
映画製作者が撮った作品ならではの
興味深いシーンの連続でがっちりつかまれます

そして中盤から登場するジョン・リスゴー演じる
殺し屋の不気味なことったら… これ最高ね!


イメージ 3


あわれなヒロインを演じるのは
当時のデ・パルマの嫁さんで、『キャリー』では
トラヴォルタと組んで悪事をやらかす役のナンシー・アレン
ちょっとおつむは弱いけどお人よしっていう役柄を
うまく(あるいは地で)好演しておりますね~

クールで残酷なオチにふさわしい…

やっぱりキャスティングが素晴らしんです^^


イメージ 4


うかばれる死と
うかばれない死について
深く考えさせられる作品でありました

ウソです



しかし、この
ミッドナイトクロス』という邦題はいただけませんな
原題の『ブロウアウト』でいいのに…