バイオレント・サタデー - ちゃーりーはかめのぶろぐ

『バイオレント・サタデー』　

（The Osterman Weekend）1983年・アメリカ

監督：サム・ペキンパー　脚本：アラン・シャープ　原作：ロバート・ラドラム
製作：ピーター・S・デイヴィス、ウィリアム・N・パンザー
製作総指揮：ガイ・コリンズ、ラリー・ジョーンズ、マイケル・ティモシー・マーフィー、
マーク・W・ザワト　音楽：ラロ・シフリン　撮影：ジョン・コキロン
編集：エドワード・アブロムズ、デヴィッド・ローリンズ
出演：ルトガー・ハウアー、ジョン・ハート、デニス・ホッパー、バート・ランカスター、
クレイグ・T・ネルソン、メグ・フォスター、クリス・サランドン、ヘレン・シェイヴァー、
キャシー・イエーツ

サム・ペキンパーの遺作で、亡くなる前年に公開されていますね
ペキンパーとしては起死回生・完全復活を図ったと思われますが
残念ながら完全空回りの時代遅れな陳腐な作品になっています

キャスティングも非常に豪華で、皆それぞれ熱演しているのですが
全くと言っていいほどかみ合っておらず、失笑すら誘う場面もあります
主演にルトガー・ハウアーは、もちろんファンとしては嬉しいのですが
明らかにミス・キャストでハウアー本人も迷っている様子…

得意のスローモーションも多用していますがキレがなく冴えない
内容に合わないアクションを無理やりねじ込んでしまっており
表現者としてこれ以上は無理だったということを自ら証明してます…

ただ、スパイ・サスペンスというテーマにあえて挑んだ点は評価すべきでしょう
ペキンパーの歴史の一部であり締めくくりの姿を観ることは大いに意義があると思います