ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

はだしのゲン



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はだしのゲン松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」
というニュースは記憶に新しいような気がするけれど
実はもうかれこれ2年前

かなり物議を醸しましたが
そもそもこの漫画をちゃんと読んだことがある人は
どれくらいいるんでしょうかね??

私は小学校5年生か6年生のときに
2回通して読みました
それはクラスに全巻備えてあったからで
揃えてあったのが学校の方針だったのか
担任の先生の方針だったのか
あるいは単に誰かの趣味だったのかは分かりませんが
とにかく教室にあったから読んだのであって
自分で買ったわけではありません

で、2年前の例の事件のときに
ふともう一回読んでみたくなり全巻セットを買いました



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ここで2年前の不毛な議論を蒸し返してもしょうがないので
今回独自に以下の点について検証してみました

①漫画作品としてどうか(面白いか)?
②作品のテーマとしてどうか?
③作品として価値があるかどうか?
④子供にとって有害か?
⑤読むべ作品か?

まず①
個人的には面白くない
そもそも私はこの人の絵が嫌い
(私は巨人の星川崎のぼる)みたいな
力み系の絵がとても苦手なのよね~^^;)
文学性も低い

で②
実際の被爆者たる作者の立場から
このテーマはもちろん必然で
かつ表現力のある誰かがこのテーマに真正面から
向かわざるを得なかったことは自明

③は難しい
当然ながら①と②を踏まえてということになるわけですが
まず読み物として優れているかという観点からはあまり価値はない
しかし、②の理由から一つの表現として大きな価値があることは間違いない
また、誰はばかることなく堂々と自身の思想を
全く偽ることなく晒しているという事実にも価値がある

④に関しては
例えば問題になった残酷描写であれば
もしこれが映画だったらPG12指定くらいかもしれません
が、猟奇趣味でないことは一目瞭然でしょうから
その点については有害とは言えないでしょう
思想的には確かに偏っていることは否めないので
この漫画をもって教育の一部と考えるのは誤りですが
色々な考え方を学べるという見地からすれば
むしろ有益と言えるでしょう

これ以上に核兵器の恐ろしさを表現しているものは
他にないので、読むべき
ただし、前述のように、絵が嫌だ、話が嫌だ、
思想的に全く受け入れられない
といった事情で読めないのであれば
それは仕方がないでしょう

私自身も子供の頃よりもはるかに読むのが辛くて
2年の歳月を要してしまったのは事実でありますし
多分もう二度と読むことはないでしょう…



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