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ゲイの演技で真価が問われる!:プリック・アップ~ブロークバック・マウンテン




ゲイをどれだけ巧みに演じられるかで
アクターの真価が問われる!と私は思う

本人がホントにゲイだったら簡単じゃん?
と思われるかもしれないが
これが必ずしもそうでないとこが面白いのである



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プリック・アップ
(Prick Up Your Ears)1987年・イギリス

監督:スティーヴン・フリアーズ 脚本:アラン・ベネット 原作:ジョン・ラー
製作:アンドリュー・ブラウン 音楽:スタンリー・マイヤーズ
撮影:オリヴァー・ステイプルトン 編集:ミック・オーズリー
ウォーレス・ショーン、ジュリー・ウォルターズ、フランシス・バーバー、
ティーヴン・マッキントッシュ、デイヴィッド・カーディ、デイビッド・ブラッドリー




ゲイリー・オールドマンの凄さというのは
「完全になりきってしまう」点にある
彼はシド・ヴィシャスに、ドラキュラに、いかれた麻薬捜査官に
果ては顔を犬に食わせてしまった大富豪に
完全になりきってしまうのである

本作もしかりであるが
彼の目つき、身のこなしなどは
ぞくっとするほどすごい!

彼が本作で演じるのは実在のゲイの劇作家ジョー・オートン
オートンは関係を終わらせようとした恋人に
殺されてしまうのであるが
その恋人役が、あの 『ブギーナイツ』 で
史上最凶のいかれジャンキー野郎を演じた
ルフレッド・モリー
これがまた不安定なキャラクターを
実に見事に演じているのである!

名演技(?)にうなりたい人におすすめの作品


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映画のストーリー(Movie Walker より)
1967年8月。ロンドンの北にある小さなフラットで、劇作家ジョー・オートン(ゲイリー・オールドマン)が絞殺死体で発見される。そばには、彼の愛人で同居者ケネス・ハリウェル(アルフレッド・モリーナ)の睡眠薬自殺で果てた姿があった。ケネスはなぜジョーを殺したのか?彼らが出会ったのはロンドンの著名な演劇学校ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで演技を勉強している時だった。51年、ジョーが17歳、ケネスが25歳の時だった。そんなある日ケネスの両親が死んで彼に遺産が入り、彼らはロンドン近くの例のフラットで同棲生活を始めたのだった。ケネスは文学青年で、貧しい家に育った無教養のジョーに芸術を教えこみ、性の知識も吹き込んだ。何年かが過ぎ、ケネスは書くことを諦め、ジョーは、ひとり劇作家を目ざしてはげんでいた。1962年、図書館で借りてきた数多くの本に落書したり写真を切り取ったりした件で捕まった2人は、それぞれ、半年間の刑を宣告され監獄生活を送ることになる。その別々の半年間の生活をきっかけに、ジョーは、一気に新作を書きあげ、その一作で注目を集めるようになる。ケネスにとってはつらい日々の始まりだ。ジョーの才能に目をつけたのは、エイジェントとして名高いペギー・ラムゼイ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)だ。ペギーの勧めで書き上げた「スローン氏の歓待」はロンドンで大ヒットをとばし、名声は高くなる。第2作「薔薇と棺桶」はその年イーヴニング・スタンダード最優秀賞を獲得。彼のところには早速、ビートルズのエイジェントから映画の脚本の依頼がきた。タンジールでの休息の後、ジョーはケネスと別れる決意をしていた。そんな矢先、例のいまわしい事件が起きたのだった。




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(Brokeback Mountain)2005年・アメリ

監督:アン・リー 脚本:ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナ
原作:E・アニー・プルー 製作:ダイアナ・オサナ、ジェームズ・シェイマス
製作総指揮:ラリー・マクマートリー、ウィリアム・ポーラッド、マイケル・コスティガン、
マイケル・ハウスマン
編集:ジェラルディン・ペローニ、ディラン・ティチェナー
出演:ヒース・レジャー、ジェイク・ジレンホール、アン・ハサウェイミシェル・ウィリアムズ
ランディ・クエイド、リンダ・カーデリーニ、アンナ・ファリス、アルマ・ジュニア




ゲイをここまで瑞々しく純粋に描いた作品は珍しいでしょう
それとは裏腹に現実の問題として起きてしまう
家族の崩壊、世間の容赦ない残酷な仕打ち
物語の舞台である60年代ならではと言えなくもないけれど
一般人であれば今の世の中もそんなには変わっていないかも…

で、素晴らしいのはヒース・レジャー
共演のジェイク・ジレンホールも相当なものだけど
ここではやっぱりヒース・レジャーでしょう
ゲイであることを知った際のとまどいの様子
山で恋人と過ごすのが楽しみで
子供のようにうきうきしてしまう様子などは絶品
存命であればマーロン・ブランドに次ぐほどの
名優になっていたかも!
早逝が心から惜しまれます…


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映画のストーリー(Movie Walker より)
1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。羊の放牧管理の季節労働者としてやってきた20歳の青年イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、共に仕事をしているうち、テントの中で肉体関係を持ってしまう。彼らはお互いの情熱的な愛を抑えることができなかった。しかし労働を終えた彼らは帰郷し、イニスは許嫁のアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚。ジャックもロデオ・クイーンのラリーン(アン・ハサウェイ)と結婚。お互い子供も生まれて家庭を築く。だが4年後、2人は再会。熱くキスする彼らをアルマが目撃して衝撃を受ける。イニスとジャックは思い出のブロークバック・マウンテンに出向き、年に数回だけここで会うことを誓い合った。75年、イニスとアルマが離婚。その3年後、イニスはウエイトレスのキャシー(リンダ・カーデリーニ)と付き合い始めるが、長くは続かなかった。そして81年、めったに逢えない関係に苛立ちを抱えていたイニスとジャックは、ついにケンカ別れをしてしまう。82年、イニスのもとにジャックの死亡の報せが届く。イニスはジャックの生家を訪ね、彼の両親に面会した。まもなく、イニスの住むトレーラーハウスに、19歳になった娘のアルマJr.(ケイト・マーラ)が訪ねてくる。自分の結婚を報告する娘を送り出したあと、イニスはジャックが着ていたシャツを撫でながら、永遠の愛を誓うのだった。