ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

火花

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文藝春秋は、『蛇にピアス』 のときに次ぐ部数だったそうで
私も単行本買わずに文藝春秋で読みました
(だって安いしインタビューとかもあるし、得なんだもん…^^;)

作者がお笑い芸人であることは知っていますが
ネタは全く聞いたことありませんので
面白いかどうかは分からないのですが
この小説を読んで、多分面白くないんだろうな
(少なくとも私は笑えないのだろうな)
と思いました

まず、非常によく書けていると思います
極めて豊かな表現力があり、視覚イメージが浮かんでくる点は
初期の村上龍を彷彿させます
事実選考委員の一人である村上氏も絶賛していたと記憶しています

しかしながら、内容が表現についていっていない
というか表現力はものすごく優れているけれど
表現すべきものがあまりない(要はあまり中身がない)
でもそれが悪いとは別に思いません
作家は歳と共に人生経験を積むほどに
作品にそれらが反映され重みや厚みや内容の面白味が
増していく面があり、又吉氏もまたそのタイプなのでしょう

本人はあくまでもお笑いが本業で
執筆をメインにするつもりはないそうですが
作家一本でいってもいいんじゃないかと思います

まぁでもとりあえず一回くらいは
ネタを聞いてみないとな…


ところで、本作は一気に読んでしまいましたが
同じく文藝春秋に収録されていた
もう一つの受賞作は数ページくらい読んで
つまんなくてやめちゃいました