ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

スタンド・バイ・ミー ~ スリーパーズ

 

誰にでも
とっておきの子供の頃の思い出ってあると思います
で、それは得てして秘め事であって
悪事であったりちょっとHなことであったりするものです
 
子供たちにとっては
仮にどんなに狭くて閉鎖的であっても
自分の住んでいる町が世界の全てであり
もしそこで「ダメ」の烙印を押されてしまうと
どうあがいてもそこから脱却できない
ということも多々あります…
 

イメージ 1スタンド・バイ・ミー (Stand by Me) 1986年、アメリ
 
監督;ロブ・ライナー 脚本:レイノルド・ギデオン、ブルース・A・エヴァンス
原作:スティーヴン・キング 製作:アンドリュー・シェインマン 音楽:ジャック・ニッチェ(!)
撮影:トーマス・デル・ルース 編集:ロバート・レイトン
出演:ウィル・ウィートン、リバー・フェニックスコリー・フェルドマンジェリー・オコンネル
 
当時15~16歳のリバー・フェニックスはどんな気持ちでこの役を演じていたのでしょう?
この作品での、常に切羽詰ったような彼の表情はとても演技とは思えないような気がします
私は本作をリアルタイムで観たので、もちろんその後の彼の不幸な出来事は承知していませんでしたが
彼の印象は強烈で、怒りと焦りと憎しみと悲しみが全て混ざり合ったような目は独特のものがありました
子供時代の不幸な体験とこの映画に出演したことが相乗効果的にその後の彼の人生に影響を及ぼした、と言うと言い過ぎになるかも知れませんが、決して無関係ではないように思います
 
この作品のラストは、私的には『卒業』(1967年)のラストとと同じくらい憂鬱です…
 
キーファー・サザーランド、すごくいい味だしてましたね♪
 
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スリーパーズ』 (Sleepers)1996年・米

監督:バリー・レヴィンソン 脚本:バリー・レヴィンソン 原作:ロレンツォ・カルカテラ
音楽:ジョン・ウィリアムズ 撮影:ミヒャエル・バルハウス 編集:スチュー・リンダー
出演:ケヴィン・ベーコンロバート・デ・ニーロダスティン・ホフマン、ヴィットリオ・ガスマン、
    ジェイソン・パトリックジョー・ペリーノ)、ブラッド・ピットブラッド・レンフロ)、
    ビリー・クラダップジョナサン・タッカー)、ロン・エルダード(ジェフリー・ウィグダー)、
    ブルーノ・カービー、テリー・キニー、ミニー・ドライバー

ケヴィン・ベーコン演じる元極悪看守は、チンピラ二人に殺されることを確信しつつ、命乞いもせずに悪態をつきながら惨殺されますが、このシーンに本作のテーマが集約されている気がします。

つまり、「どこにも正義はない」と…
子供たちが生まれ育った町には一応秩序があるように見えますが、支配するのは所詮は悪
家庭は見せかけだけで崩壊しており、貧困と差別は子供たちを荒ませ、結局は悪事を働き
法の番人達は更に輪をかけた悪党揃い、チンピラになっても堅気になっても所詮は一緒…
判事と弁護士がグルになって悪事をもみ消し、神父さえもそれに一役買う始末…
結局その行く末は…
 
酔いどれダメ弁護士役のダスティン・ホフマンが最高!
 
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