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人生はエビフライ♪

『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』 ~ 『悪魔の追跡』

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ピーター・フォンダ主演のロード・ムービーと言えば
やっぱり『イージーライダー』(1969年)が浮かびますが
この2本の作品も忘れられない異色のロード・ムービーでしょう!
 
 
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『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』 (Dirty Mary,Crazy Larry)1974年・アメリ
 
監督:ジョン・ハフ 脚本:リー・チャップマン、アントニオ・サンティー
原作:リチャード・ユネキス 製作:ノーマン・T・ハーマン 製作総指揮:スーザン・ハート
音楽:ジミー・ハスケル 撮影:マイケル・D・マーグリーズ 編集:クリストファー・ホームズ
出演:ピーター・フォンダスーザン・ジョージ、アダム・ローク、ヴィック・モロー
 
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ピーター・フォンダという人は
この時代のひ弱なアウトロー・ヒーローの代表でしょう
彼は、彼の父親が象徴する古き良き強きアメリカ的なものに
一生懸命抵抗したけれど、自ら主張するべきものは何もなかったわけですが
でもそのことを彼自身が一番よく分かっていたわけで
それはこの映画に頻繁に登場する、ピーター・フォンダ自身の
皮肉っぽいヘラヘラ笑いによく現れているように思います
 
しかし、それにしても本作の
カー・チェイス、カー・アクション、カメラワークは実に素晴らしい
当時はもちろんCGなんかないので、当然オール・ロケ!
かのクエンティン・タランティーノがぞっこんなのもよく分かります
 
ヴィック・モロー演じる古い大人と無軌道な若者たちの対決の果ては…?
でもその古い大人が本当は一番アナーキーという設定とラストは結構痛快だったりして…
 
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『悪魔の追跡』 (原題:Race with the Devil)1975年、アメリ
 
監督:ジャック・スターレット 脚本:リー・フロスト、ウェズ・ビショップ 製作:ウェズ・ビショップ
音楽:レナード・ローゼンマン 撮影:ロバート・ジェサップ 編集:ジョン・F・リンク
出演:ピーター・フォンダウォーレン・オーツ
 
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この作品では、ピーター・フォンダウォーレン・オーツ
妻をこよなく愛する割と普通のおっさんになってるとこが興味深い
ウォーレン・オーツという人は実に魅力のない人で
その魅力のなさが演じる役柄の中で魅力であったという変わった人でしたが
本作ではなんにもないただの人になりきっていて
つまりは別に誰でも良かったというキャスティングが面白いのであります
 
ピーター・フォンダウォーレン・オーツ
これ以前の作品で演じてきた役柄があって初めて意味を成すと…
よって、二人とも本作をもってめでたくそのキャリアを葬ったわけです
 
仲のよい二組の夫婦がキャンプにでかけ
悪魔崇拝者達の怪しい儀式を目撃してしまったために
しつこくつけ回され追い回され、挙句の果ては…!?

妙にしっくり落ち着くB級オカルト風ロード・ムービーの傑作♪