ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

ロシュフォールの恋人たち

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(Les Demoiselles de Rochefort)1967年・フランス
監督:ジャック・ドゥミ 脚本:ジャック・ドゥミ 製作:マグ・ボダール
音楽:ミシェル・ルグラン 撮影:ギスラン・クロケ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴフランソワーズ・ドルレアックジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、
ジャック・ペラン、ダニエル・ダリューミシェル・ピコリグローバー・デール




実は私はミュージカル映画がどうも苦手で
タモリじゃないけど突然何の脈絡もなく
歌いだしたり踊りだしたりするのがなんかダメで
大抵は途中で眠くなってしまうのでありますが
この『ロシュフォールの恋人たち』は数少ない例外の一つ

冒頭の、はしけの上でのあまりにも優雅な
猫が集団で踊っているようなしなやかなダンスシーンで
完全にやられてしまって、一気に引き込まれてしまうのであります
しかも無音だ!
これはもう映画として優れている

もちろんミュージカルとしても優れているし
そもそもこの映画はミュージカルでなければならない
こんなしょうもないストーリーを
ミュージカル以外の方法で表現しても意味がない

そして何よりも音楽がいい♪
ミシェル・ルグランのオリジナルスコアは完璧

出演者が米仏スターの混成キャスティングというのも非常に良いですね
双方がそれぞれ持っている質の違う「優雅さ」と「がさつさ」が
実にバランスよく融合している点が非常に功を奏していると思われます

双子役での共演という点も見逃せません
ここでジャック・ドゥミ監督の色彩感覚が見事に生きている
そう、この作品の色遣いは実に素晴らしい!
同監督の『シェルブールの雨傘』(1964年)の発展型とも言えましょう
あまりにも自然なので気がつかないかもしれないけれど
出演者たちが着ている衣装の色ったら
ちょっと常識では考えられないようなチョイスなのに
それをごくごく自然に見せる手腕は相当なものです

他にもまだまだ書ききれなくらいの魅力がいっぱいの名画です
ミュージカルがどうも苦手で二の足を踏んでいる人は結構多いと思いますが
そんな人にこそおすすめの作品ですよ~♪


本作公開の3か月後に若干25歳で事故死しており
ちょっと調べたら
日本で公開されたときにはすでに故人でした
何かの因果を感じます…



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映画のストーリー(Movie Walker より)
フランス西南部の海辺の街ロシュフォールは、年に一度の海の祭を二日後にひかえて、陽気に浮き立っていた。青く澄んだ空、緑の樹々、白い壁、こんな街では誰もが恋をし、生きる歓びにひたっていても不思議ではなかった。美しい双児の姉妹のソランジュ(F・ドルレアック)とデルフィーヌ(C・ドヌーブ)は希望に燃え、自分の道を歩んでいた。ソランジュは音楽家を、デルフィーヌはバレリーナを志していたが、彼女たちにはもう一つの夢があった。それはいつの日にか、素晴らしい恋人にめぐり逢うことだった。また姉妹の母親イボンヌ(D・ダリュー)はカフェーの女主人で、彼女の気さくな人柄は大勢の客をすぐ馴染ませてしまうのだった。常連の中には、祭の見本市でオートバイの曲乗りを見せるというエチアンヌ(G・チャキリス)とビルの二人組や、絵の好きな水兵のマクザンス(J・ペラン)がいた。お祭の日がやってきた。広場にはたくさんの舞台が組立てられ、趣向をこらしたショウが次々にくりひろげられた。ソランジュとデルフィーヌの姉妹も、エチアンヌ、ビルの二人組と一緒に舞台に立ち、オートバイの曲乗りのあとで、歌と踊りを披露した。エチアンヌとビルは、これからも一緒に仕事をして歩けばパリにも行かれると、姉妹を誘った。彼女らはパリへ行って大芸術家になろう。また恋人にめぐりあえるかもしれないと心を決めた。だが青い鳥はすぐ近くにいるもので、ソランジュは以前、通りで見かけた魅力的な青年アンディ(G・ケリー)に再会出来た。イボンヌも十年ごしの恋人で楽器店を経営するダーム氏(M・ピッコリ)と結ばれた。デルフィーヌは幸福そうなソランジュたちと別れ、エチアンヌやビルと一緒にパリへ向った