ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

身の丈にあった WTC


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(World Trade Center)2006年・アメリ

監督:オリバー・ストーン 脚本:アンドレア・バーロフ
原案:ジョン・マクローリン、ドナ・マクローリン、ウィル・ヒメノ、アリソン・ヒメノ
製作:マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シェア、モーリッツ・ボーマン、デブラ・ヒル
製作総指揮:ドナルド・J・リー・Jr、ノーム・ゴライトリー
音楽:グレイグ・アームストロング 撮影:シェイマス・マクガーヴェイ
編集:デヴィッド・ブレナー、ジュリー・モンロー
出演:ニコラス・ケイジマイケル・ペーニャマリア・ベロ、マギー・ジレンホール、
スティーヴン・ドーフアルマンド・リスコ、ドミニク・ペズーロ、マイケル・シャノン、ジュリー・アダムス




私は基本的にオリバー・ストーンの映画は好きでない
何故かというと、『プラトーン』に極めて顕著な
彼独特の深みのなさ、あるいは押しつけがましい浅さが
特有の臭みとなって作品全体に漂っているからで
それはいわば身の丈に合わない主張による臭みとも言い換えられる

でも何本かその臭みがない、あるいは際めて少ない作品もいくつかあって
この『ワールド・トレード・センター』もその一つで
つまり身の丈にちょうどあった無理のない嫌みのないものに仕上がっていると思う

実話である点も大きな強みになっていて
政治的な意図がほぼ0まで排除されたものになっており
ストーン自身も非常にリラックして素直に撮ったのではないかと…

俳優としては個人的には嫌いな人ばかりであるが
非常に良いキャクスティングがなされており
映画全体に自然さを与える強力な要因となっている
とても癖のあるアクターであるマイケル・シャノン
いわくつきの元海兵隊の軍曹に配して
彼のその後にさりげなく触れているあたりもなかなか粋

割と敬遠している人も多いでしょうけれど
この時期にあえて観るべき名画ではないかな?と思います


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映画のストーリー(Movie Walker より)
2001年9月11日。午前8時46分、ニューヨークの世界貿易センター北棟に旅客機が激突。現場の警察官たちは全員本部に呼び戻され、緊急避難援助チームが急遽結成された。リーダーはジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)。まもなく南棟にも旅客機が激突し、タワーの階上で救出を待っている人々のため、マクローリンは部下を連れてビルの内部に入ることにする。志願したのは、ウィル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)、ドミニク(ジェイ・ヘルナンデス)、アントニオ(アルマンド・リスコ)、クリス(ジョン・バーンサル)の四人。しかし彼らはビルの崩壊に巻き込まれ、あっという間に瓦礫の下敷きになってしまった。アントニオとクリスの声はもう聞こえない。マクローリンとヒメノは、暗闇の中で身動きが取れない状態。ドミニクだけが何とか抜け出せる状況にあったが、まもなく二度目の崩壊が起こり、ドミニクが犠牲になってしまった。残されたマクローリンとヒメノは、救出の可能性を信じて痛みに耐える。その頃、二人の家族はテレビ報道に釘付けになっていた。マクローリンの妻ドナ(マリア・ベロ)は心配する子供たちの前で気丈に振る舞い、ヒメノの妻アリソン(マギー・ギレンホール)は幼い子供とお腹の中に宿った新しい命を抱えて混乱。彼女たちは何もできないことにもどかしさを募らせながらも、助かることを信じて辛抱強く待ち続ける。一方、マクローリンとヒメノは、瓦礫の下で互いの姿を見ることすらできない状態だったが、言葉を交わすことで何とか意識を保とうとしていた。やがて陽が落ち、救助活動は二次災害の危険のため中断。しかし何人かは、危険を顧みず捜索活動を続けていた。そして、マクローリンとヒメノが微かに鳴らしていた金属パイプの音が、ついにキャッチされた。急いで救助隊が救出活動を開始。無事、マクローリンとヒメノは家族のもとへと帰るのだった。