ジュピター
『ジュピター』(Jupiter Ascending)
2015年/アメリカ・イギリス・オーストラリア
製作総指揮:ブルース・バーマン、 ロベルト・マレルバ
音楽:マイケル・ジアッキーノ 撮影:ジョン・トール 編集:アレクサンダー・バーナー
タペンス・ミドルトン、ジェームズ・ダーシー、ティム・ピゴット=スミス
ウォシャウスキー兄弟の最新作ですね
兄弟書下ろしの脚本作としてはずいぶん久しぶりで
結構楽しみにしていましたが…
いまいち、というかピンとこないというか…
面白いか面白くないかと言えば、まぁ面白いし
特撮やらCGやらの使い方とかもさすがに上手で良くできています
が
まずキャスティングがいかん
観る前から気にはなっていたけど、いかんな~、やっぱし…
ジェームズ・キャメロンの映画だったらいいかもしれないけどね~…
主演二人が全くのミスキャストだし、ショーン・ビーンなんて全然ダメでしょう
全体がなんとなく安っぽいのはキャスティングのせいだと思う
それから、テーマがでかすぎ(多すぎ)て
約2時間半の枠に収まりきれておらず、全体が表現し切れずに
安っぽいメロドラマみたいな中途半端な仕上がりになってしまってますね
『マトリックス』シリーズのように3部作とは言わないまでも
せめて全編・後編くらいにするべきだったのでは?
あるいはもっとテーマを絞り込むか…
んで、ピンとこないのは、やっぱり宗教観なのでしょう
神(あるいは創造主)に対する反発心みたいなものが根底にあって
それは、『マトリックス』では作品のテーマとぴったりシンクロしていたのですが
本作ではその部分がうまく融合せずに浮いてしまっている感があります
もしかしたら作り込み過ぎちゃったのかもしれませんね
DVDになったらまたじっくり観なおしてみたいとは思います
色々と新しい発見があるであろうことは予測されます
もちろん、ウォシャウスキー兄弟の映品が好きなのであれば必見です