盲信:クラプトンの誤算
Blind Faith (1969年)
ブラインドフェイスは一歩間違えば
じゃなかった一歩踏みとどまっていれば
クラプトンの生涯のバンド(プロジェクト)になったかも、と思う
最大の誤算はジンジャー・ベーカーを入れたことでしょう
そういう意味ではクラプトンの誤算ではなく
ウィンウッドの勇み足と言った方がいいかも知れないかな?
せっかくクリームを解散してせいせいした(?)のに
ホントはもっとじっくりかまえたかったのに
早く前に進んでライブをやりたがったウィンウッドに
押し切られてしまったっていうのが実情だったのだろうけど…
結局体制が整わないのに事を急いてしまったために
たった半年の命のスーパーグループに終わってしまったと…
アルバム最後のベーカーの曲は
いかにも場違いなドタバタしたドラムソロで幕を閉じ
そもそもそクラプトンはそういうのがいやでいやで
しょうがなかったはずなのに
恐らくすっかり愛想が尽きてしまったんだろうなぁ…
その後約40年の歳月を経ての
クラプトンとウィンウッドの再開から
日本公演を含む長いツアーは記憶に新しいところ
私もライブ観に行きましたが実に素晴らしく
これこそがブラインドフェイスのあるべき姿だったんだ!
と心から思いました
Live from Madison Square Garden (2009年)
このライブアルバムも非常にいい出来で、二人がリードヴォーカルを分け合って歌う
プレゼンスオブザロードなんかはもう涙なしでは聴けない絶品中の絶品でしょう
当然ながら大半の曲はブラインドフェイスのレパートリーではないですが
どの曲もあまりにもしっくりとはまっていて
大昔からずーっとやっていたように自然に聴こえます