ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

フューリー

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フューリー
(Fury)2014年・アメリ
製作:ビル・ブロック、デヴィッド・エアー、イーサン・スミス、ジョン・レッシャー
製作総指揮:ブラッド・ピット、サーシャ・シャピロ、アントン・レッシン、アレックス・オット、
ベン・ウェイスブレン
音楽:スティーヴン・プライス 撮影:ローマン・ヴァシャノフ 編集:ドディ・ドーン
 
 
 
 
しかも第二次大戦もので、徹底的に映像のリアリズムを追求した
という点において、映画史における金字塔的作品であるし
あの映画を超える作品は絶対に現れることはない
それは『ジョーズ』を超える作品が絶対に現れないのと同じ意味合いと言える
 
この『フューリー』も映像のリアリズムに徹底的にこだわり
しかも全編フィルムで撮影するという
スピルバーグ的こだわりが随所に見られる
また、製作スタッフは戦場(戦争)のリアルを表現することを
主眼の一つに据えたと聞いている
しかしながら
プライベートライアン』のように残酷さを追求しなかった
ことが大いに功を奏しており、しっかり差別化ができている
点は高く評価すべきと私は思う
 
ただ、映画としては中途半端である
確かに映像と音響はド迫力であるし
動いている本物のタイガー戦車を見せたことは非常に価値がある
だったら、ここまでリアルな表現ができたのだったら
徹底的にドライに割きり、中途半端なヒューマニズムを排除してほしかった!
一部に新兵の成長物語をからめたために
プラトーン』的臭さが出てしまっているのは極めて残念だし
ドイツ人の従妹同士の家でのエピソードは長すぎて冗漫で
もっとコンパクトにつめて事実と結果だけに抑えて欲しかったし
最期のエピソードはあまりにも現実離れしていて興ざめするし…
必死の思いで描いたと思われる、戦場でのアメリカ兵の蛮行も
どこかとってつけたようで蛇足感は否めない…
 
まぁ要は、アメリカ映画から
正義とヒューマニズムを完全に排除することは不可能
ということの証でもあるのだろう…
だから、そういう意味において、『フルメタルジャケット
がいかに優れているかということの証でもあると言えよう
 
 
とは言いつつも、上述のとおり
圧巻の映像と音響はものすごい見ごたがあり
私も鑑賞中何回も背中が椅子の背にへばりついた
途中で退席してしまった老夫婦もいたくらい凄まじい
R指定をぎりぎりで回避したように思える
 
これは必見!