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人生はエビフライ♪

レナードの朝

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レナードの朝』 (Awakenings)1990年・アメリ
 
監督:ペニー・マーシャル 脚本:スティーヴン・ザイリアン 原作:オリヴァー・サックス
製作:ウォルター・F・パークス、ローレンス・ラスカー
製作総指揮:ペニー・マーシャル、アルネ・シュミット、エリオット・アボット
音楽:ランディ・ニューマン 撮影:ミロスラフ・オンドリチェク
編集:バトル・デイヴィス、ジェラルド・B・グリーンバーグ
出演:ロバート・デ・ニーロロビン・ウィリアムズジュリー・カブナー
ルース・ネルソン
ジュディス・マリナ、リチャード・リバティージョージ・マーティンデクスター・ゴードン
ピーター・ストーメア
 
 
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実話に基づいているそうですが、研究しかしていなかった医師が突如臨床の現場に出る、という設定も本当だったんでしょうか?難病の治療に全力を尽くして取り組む医師と必死に努力する患者の姿。医療の現場につきつけられた鋭いメス。人間として尊厳をもって生きることの重み。作品の質は高いですが、どうしても『レインマン』(1988年)が頭をよぎるのもまた事実ではあります…。
 
患者の中心人物レナードを演じるデ・ニーロは圧倒的な熱演でアカデミー主演男優賞にもノミネート。しかし、医師役にロビン・ウィリアムスの起用はどうも納得ができない。この人をキャスティングすることで何を期待していたのかが分からない、と言った方がいいかもしれない…。「もしかしてキャスティング逆だったら良かったんじゃない?」と思っちゃったりして…。
 
私の個人的な見解ではあるけれど、ロビン・ウィリアムスという人は、なかなか難しい、扱いにくい役者だったのではないかと思う。他の出演者、つまり共演者との相乗効果で、内面の闇をさりげなく表現する、っていうような役どころがもっとも合っていたんじゃないかなと、つまり共演者に生かされる面があって、そういう意味ではロバート・デ・ニーロは彼にとってはあまりいい相手役ではなかったと思う。『ガープの世界』のジョン・リスゴーなんかとは最高に良い組み合わせだったように思う。逆に最悪だったのは『インソムニア』のアル・パチーノかな?
 
 
 
映画のストーリー(Movie Walker より)
 1969年、ブロンクス。慢性神経病患者専門のベインブリッジ病院に赴任してきたマルコム・セイヤー(ロビン・ウィリアムズ)は無口で風変わりな男だったが、患者に対する態度は真剣で、彼らが話すことも動くこともできないものの、まだ反射神経だけは残っていることを発見すると、訓練によって患者たちに生気を取り戻すことに成功し、その熱意は治療をあきらめかけていた看護婦のエレノア(ジュリー・カブナー)の心をさえ動かしていった。そんなセイヤーの患者の中でも最も重症なのがレナード・ロウ(ロバート・デ・ニーロ)だった。彼は11歳の時発病し、30年前にこの病院に入院して以来、意識だけはあるものの半昏睡状態で寝たきりの生活なのである。何とか彼を救おうとしたセイヤーはまだ公式に認められていないパーキンソン氏病患者用のLドーパを使ってレナードの機能回復を試みる。そしてある朝、ついにレナードはめざめを迎えた。ベッドから起き上がり、セイヤーに連れられて30年ぶりに街に出たレナードにとって見るものすべてが驚きだった。その効果に意を強くしたセイヤーは上司に他の患者にも新薬を使うことを申し出て、病院のスタッフの協力によって投薬が始まョった。そしてある夜のこと、セイヤーはベッドから次々と起き上がる患者たちの姿を見るのだった。一方、完全に機能を回復したレナードだったが、彼が病院に見舞いにきたポーラ(ペネロープ・アン・ミラー)に生まれて初めての恋をしたことから問題が起こる。1人だけで外出したいというレナードに医師団は反対し、それに反発したレナードは怒りからか、再び病状の悪化が始まってしまう。しだいに狂暴になるレナードをセイヤーですら押さえ切れなくなる。そして、ついにレナードを始め、目覚めた患者たちは、すべて元の状態に戻ってしまう。自分のしたことは間違いだったのだろうかと悩むセイヤーにエレノアは優しい言葉を投げかけるのだった。