Honky Tonk Women
Honky Tonk Women / The Rolling Stones (1969年)
数あるストーンズの名曲の中でも、超名曲中の名曲の一つがこの「ホンキー・トンク・ウィメン」。
「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」と対になる彼らの代名詞ともいえる曲で、この2曲は名刺の裏表みたいな関係だと言えましょう。例えば、ストーンズを聴いてみたいけど何から聴いていいか分からない、あるいは、とりあえず「サティスファクション」とか「夜をぶっとばせ!」 とか聴いたけど、どうもピンこない、そんな人には私は迷わず「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」 と 「ホンキー・トンク・ウィメン 」 を聴きなさい!とすすめます。この2曲を聴いてもまだ 「どうもなぁ…」 であったら、それはもうこのバンドとは縁がなかった、ということで、忘れてしまっていいでしょう。
さて、「ホンキー・トンク・ウィメン」 は、ライブでも必ず演奏されるわけですが、この曲のきらっと輝くユーモアのセンスと明るい曲調は、ステージに華やかさを添えてくれますし、毎回趣向を凝らした演出もコンサートの大きな楽しみのひとつです。チャーリー・ワッツが何かのインタビューで、「ファンたちが、なぜ自分たちを愛してくれるのか、自分にはわからない。」てなことを言っておりましたが、天性とはまさしくそういうものなのでしょう。
公演やってるだけでもすごいけどね…
2014.03.14 (RO69 より)
3月12日に中国の上海で公演を行ったザ・ローリング・ストーンズだが、“Honky Tonk Women”が中国当局の指示で演奏できなくなったことが明らかになっている。
ミック・ジャガーはライヴ中、「今くらいの時間に普通だったら“Honky Tonk Women”をやるものなんだけど、却下されたんだ……」と語ったと、バンドのオフィシャル・ツイッターが伝えている。却下の理由などは明らかになっていない。
ストーンズは8年前にも上海で公演を行っていて、その際にも“Brown Sugar”などの楽曲が中国政府からNG曲として指定されることになった。実際のライヴを目撃した観客によれば、ミックのコメントに対する反応は静かだったとのことで、地元のアート・ライターのアンドリュー・チンは次のように語っている。
「ショックを与えようとわざわざ演奏するようなこともありませんでした。お客さんはただストーンズが観られるということで喜んでいましたよ」
中国政府は政治的な内容の濃い楽曲やセックスや薬物への言及がおびただしい楽曲を演目から除外させることで知られていて、特にビョークが2008年の中国公演で"ディクレア・インディペンデンス"の演奏中に「チベット」と連呼して以来、ロック・コンサートには神経質になっていると『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。
(c) NME.COM / IPC Media 2014
ミック・ジャガーはライヴ中、「今くらいの時間に普通だったら“Honky Tonk Women”をやるものなんだけど、却下されたんだ……」と語ったと、バンドのオフィシャル・ツイッターが伝えている。却下の理由などは明らかになっていない。
ストーンズは8年前にも上海で公演を行っていて、その際にも“Brown Sugar”などの楽曲が中国政府からNG曲として指定されることになった。実際のライヴを目撃した観客によれば、ミックのコメントに対する反応は静かだったとのことで、地元のアート・ライターのアンドリュー・チンは次のように語っている。
「ショックを与えようとわざわざ演奏するようなこともありませんでした。お客さんはただストーンズが観られるということで喜んでいましたよ」
中国政府は政治的な内容の濃い楽曲やセックスや薬物への言及がおびただしい楽曲を演目から除外させることで知られていて、特にビョークが2008年の中国公演で"ディクレア・インディペンデンス"の演奏中に「チベット」と連呼して以来、ロック・コンサートには神経質になっていると『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。
(c) NME.COM / IPC Media 2014