それでもボクはやってない

 

 

 

 

『それでもボクはやってない』　（2007年・日本）

監督：周防正行　脚本：周防正行　製作：亀山千広、関口大輔、佐々木芳野
製作総指揮：桝井省志　音楽：周防義和　撮影：栢野直樹　編集：菊池純一
出演：加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、もたいまさこ、正名僕蔵、小日向文世、田中哲司、大森南朋

 

 

 

オウムの裁判で、麻原彰晃の弁護をした弁護士の話を
間接的に聞いたことがありますが、当然麻原の弁護なんか
誰もやりたくないので国選弁護人なわけですが
これまた当然みんなやりたくなくって、いやいやなんだけど
いざ弁護人と決まったら、全力で無罪を主張する！　…と
それが弁護士の倫理である！　…と

 

裁判とは必ずしも真実を明らかにする場ではない
というテーマはやはり我々（司法にたずさわったことのない）
一般人にとっては非常にショッキングなことです

でも実はこういうことって日常のあらゆる場に起きてることで
真実は本人（当事者）にしか分かりえないってことはほとんどの人が
現実の体験から知っているんじゃないでしょうか？

 

加瀬亮と役所広司は持ち味を全面開花させた、いい演技してますね～
もたいまさこ、小日向文世のピシッとしまりのキャスティングも良
周防正行監督の演出・脚本が光る、大変見ごたえのある作品だと思います