ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

4×4

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働きすぎによる疲れ(?)と
メンバー間の確執のためにすっかり煮詰まってしまったキッスは
というか、「こりゃぁ、なんとかせなあかん!」と思ったポールとジーンは
1978年に、4人全員同時にソロ・アルバムをリリース!
という快挙を果たします(または暴挙に出たともいえる^^;)
 
バンドの実態はともかくとして
人気は絶頂!話題にもことかかず
当然のことながらよく売れたというわけですよ
 
4人のソロ・アルバムとは言いつつも
アートワークも統一されているし「キッス」のロゴも入ってるし
これは4枚のソロ・アルバムと言うよりは
4枚組の1枚のアルバムと考えていいと私は思います
ビートルズで言えばホワイト・アルバムみたいなもんじゃないかと
 
結果としては各メンバーの個性もハッキリでたし
トータルで見れば非常に出来も良いし
キッスのディスコグラフィーからもはずせない
重要なアルバムたちになったというわけであります♪
 
 
Peter Criss
 ピーター・クリスにとっての最大の悲劇と言えば、実は「ベス」がヒットしてしまったことだと私は思います。「ベス」という曲はなんてことはない凡庸でメリハリのないバラードであって、率直に言ってつまんない。この曲を、アルバム『地獄の軍団』に収録したのは、バンドによる、あるいはプロデューサーのボブ・エズリンによる一種のしゃれっ気みたいなものだったんだと思います。で、「デトロイト・ロック・シティ」のB面に入れたのもA面曲との対比を楽しませる程度の軽い気持ちであったのでしょう。ところが予想に反して(?)の大ヒット(!)
 そのために彼はシンガー・ソングライターとして自信を持ってしまったんですね~…。事実、ソロを最も出したかったのはピーターだったとか。当然のことながらピーターのソロは4人の中では一番売れなかったのでありました…。
 
Ace Frehley
 キッスのオリジナル・メンバー4人の中で一番のハード・ロッカーは?と言えばやっぱりエースでしょう!キッスの持ち歌である「コールド・ジン」や「パラサイト」などを聴けば分かるように、初期キッスの、一種独特の凶暴な個性はエースによるところが大きいと思われます。
 このソロ・アルバムは、そんな彼のハードな面と、どこかユーモラスな飄々とした持ち味がうまいことブレンドされた痛快な作品となりました。シングル・ヒットも生まれ、すっかり自信をつけた彼は、その後のキッスの2枚のアルバムでも曲作りに積極的に参加し、リードヴォーカルもそれぞれ3曲でとらせてもらっています。しかし、その反面独立思考を固めていったものと思われます。
 
 
Gene Simmons
 4人の中で(ソロ・アルバムに対して)一番やる気がなかったのはジーン・シモンズだったのは間違いないでしょう。収録曲の大半は明らかにキッスで使えなかったアウト・テイクのなれの果てと思われ、それでも曲が足りなくて困ったのかどうか知らないけれど、「悪夢の出来ごと」みたいなしょうもない曲のセルフ・カバーまで収めてしまうていたらく…。
 さすがに申し訳ないと思ったのか(どうか知らないけど)、顔の広さを生かして多数のゲストに参加してもらって場をつないでいます、というかお茶を濁しているっていうか…。
 しかし、ラストに「星に願いを」を収録するなど、意外なセンスをみせている、っていうかただ単に奇をてらってるっていうか…。
 
Paul Stanley
 キッスの音楽的中心はポールであることを証明した、っていうかそんなことは分かり切ってたんだけど、もしかしてとんでもないサプライズもあるんじゃないかと期待した人(そんな人がいたかどうかは知らんけど)にとっては肩透かしであった作品。収録曲はどれもクオリティが高く、全曲キッスのアルバムに入っていてもおかしくない出来映え…。
 しかし!というかだからよけいに、演奏してるのがキッスじゃないのが物足りないのでありますよ!そういう意味では、4枚の中では最もつまんない作品とも言えるかも…。
 
 
 
 
 
ところで、それぞれのLPに封入されていたつまらないイラスト・ポスターは、
パズルみたいに組み合わせることができて、実際に組み合わせると、
一枚のでっかいポスターになる!という仕掛けになっていました。
でも小学生や中学生のガキがLPを一度に4枚も買えるわけもなく、
最終的に4枚とも手に入れるには長い月日を要するのでありましたヨ…