11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち
『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012年)
「ARATAが三島由紀夫役!?」
と観る前は相当に危ぶんだのですが
ふたをけてみればなかなか見事な三島由紀夫っぷりでした
さすが芸名をこの映画のために「ARATA」から
本名の井浦新に変えただけのことはある!
なぜ三島が自衛隊に乗り込んで割腹自殺に至ったのかを
若松監督が、三島由紀夫の小説のように説得力のある表現で
描いた、若松監督らしい作品と言えましょう
終盤の有名な演説のシーンは圧巻
この映画で表現されているのは、いわば純粋さだと思います
それは監督自身の美意識のあらわれでもあり
「実は先生の小説の意味がさっぱり分からない…」
と、森田必勝が三島に打ち明けるシーンに
純粋さが凝縮されているのでしょう
お正月休みにおすすめです