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人生はエビフライ♪

ブギーナイツ

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ブギーナイツ』 (Boogie Nights)1997年・アメリカ映画

監督:ポール・トーマス・アンダーソン 脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
製作:ポール・トーマス・アンダーソン、ロイド・レヴィン、ジョン・S・ライオンズ、ジョアンヌ・セラー
製作総指揮:ローレンス・ゴードン 音楽:マイケル・ペン、カリン・ラットマン
撮影:ロバート・エルスウィット 編集:ディラン・ティチェナー
出演:マーク・ウォルバーグ、バート・レイノルズジュリアン・ムーアウィリアム・H・メイシー
 
 
 巨大なイチモツ取り柄の少年が、ポルノ映画の監督に見出されてポルノ映画に出演し、NO.1ポルノ・スターに上り詰めるものの、自己の慢心から道を踏み誤った上にドラッグに溺れて落ちぶれ、犯罪に巻き込まれてどん底へ…。でも謙虚な心を取り戻し友情にも支えられて再起する。で、めでたしめでたし…??しょうもないお話。もしアメリカン・ドリームやら「一つのことをやり抜けば必ず道は開ける」という教訓を込めたなんて言われたら片腹痛いし、ポルノ版 『アメリカの夜』 だなんて笑止!
 
 ところがどっこい、これが面白いんだなぁ。テンポの良い展開は2時間半飽きさせずに見せるし。強力な布陣が脇をがっちり固めてちゃかす隙を与えない。実際に相当な辛酸を舐めたバート・レイノルズは、「あれ?この人こんないい俳優だっけ?」と思わせるほど深みのある名演を見せ、演技派ジュリアン・ムーアも場違いなくらいの熱演で鑑賞者を真面目にさせてしまう。そして怪優フィリップ・シーモア・ホフマンのあまりにもはまりすぎの怪演!名作とは言えないけれど、単なる娯楽映画でもない不思議な1本。でも枝葉のエピソードにはちょっとひいてしまうものも…。特に強盗が盗みそこなった金は…そりゃねぇだろう!と。