ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

『怪物團』 VS 『消しゴム頭』

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『フリークス』
 (Freaks) (1932年・アメリカ)

監督:トッド・ブラウニング
脚本:ウィリス・ゴールドベック、レオン・ゴードン、エドガー・アラン・ウールフ、アル・ボースバーグ
製作:トッド・ブラウニング 撮影:メリット・B・ガースタッド 編集:バシル・ランゲル
出演:ウォーレス・フォード、リーラ・ハイアムス、ハリー・アールス、デイジー・アールス、
オルガ・バクラノヴァ、ロスコー・エイツ、ヘンリー・ヴィクター、ローズ・ディオン、
デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン、他
 

異形のフリークスを通じて健常者の心の醜さを抉った作品なのか?
あるいは単なる猟奇趣味なのか?と評価が分かれる作品です
 
 
 
本当に人の内面の醜悪さを描くだけの目的であれば
ここまで強烈で醜悪な表現をする必要はないし、クライマックスは怖すぎます
では単に悪趣味の猟奇作品かと言えば、決してそうではない
この作品からは、間違いなく監督の愛を感じ取ることが出来ます
それは世間から虐げられて生きるマイノリティに対する憐みとは違う明らかな愛
そして、「愛」があるか否かで、二人の主人公の最後には大きく異なる
ことからも分かるように、「愛」の意義を掘り下げているのです!!
 
 
というのはウソですが、ただ、「趣味悪~い!」
で片づけてしまうには惜しい作品だと言えましょう
 
 
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日本公開時の邦題は、なんと『怪物團』!…
 
 
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(Eraserhead)1977年・アメリ

監督:デヴィッド・リンチ 脚本:デヴィッド・リンチ 製作:デヴィッド・リンチ 音楽:ピーター・アイヴス
撮影:フレデリック・エルムス、ハーバート・カードウェル 編集:デヴィッド・リンチ
出演:ジャック・ナンス、シャーロット・スチュアート、アレン・ジョゼフ、ジーン・ベイツ、
ジュディス・アンナ・ロバーツ、ローレル・ニア
 
 

デヴィッド・リンチは5年もかけてこの映画を撮ったそうですが
一体彼はそこまでして作り上げた映画で何をうったえたかったのか?
 
 
この映画が日本で公開されたのは『エレファント・マン』(1980年)
公開直後だったと思いますが、それ故に当時は何か非常に深いテーマが
あるいは哲学的な啓示が含まれているのではないか?と悩んだもんですが
今は私は断言できます! この映画に意味はな~い!!…と
 
 
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つまり、これは若きデヴィッド・リンチの趣味の悪い妄想の具現化でしょう!
そういう意味では、『フリークス』なんかよりもはるかにたちが悪い…
でも、ここまで人を不快にさせるものを作り上げる執念には脱帽…
さすがリンチ…^^;
 
 
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ところで、イレーザーヘッドとは鉛筆にくっついてる消しゴムのことですが
私の感覚ではあれは頭じゃなくっておしりだと思うんですけど…
でも鉛筆として使うときは芯が下になるからやっぱり頭なのかなぁ?
 
 
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で、ところで、今はどうだかしらないけれど
あの鉛筆にくっついてる消しゴムってすぐ固くなっちゃって
実際に使うとこすれて紙が黒く汚れるだけでちっとも役に立たない
という全く無意味な代物でありまして、デヴィッド・リンチ
そこにひっかけて「これは無意味な作品だ!」と言いたかったとか…
っていうのは考え過ぎと言うか邪推…だね…