ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

アウトレイジ 最終章

イメージ 1

監督::北野武 脚本:北野武 製作:森昌行 出演:ビートたけし、他 音楽:鈴木慶一


 率直に言って、つまらなくはないけどあまり面白くもない。メディアの評価が結構良かったので期待しすぎたというのもある。一切情報なしで観に行けば、大体予想したとおり(期待したとおり)だった、という感想だったかもしれない。

 まぁそれはおいといて、あまり面白くない要因は、まず、リアルさに欠ける。特にクライマックス(?)の大量殺戮シーンはまるでキル・ビル青葉屋のシーンみたいで全く現実味がなく、意味もよく分からない(監督は最後なので花火という表現をしていたのでそもそも意味はないのだろうが…)し、唐突だし…。そもそも大友(たけし)が戦いに参加する必然性がないので、全体が軽くなってしまっている気がする。前2作同様殺し方にもいろいろ趣向を凝らしてはいるものの無理矢理ひねりだしたような印象があるのは否めない。そして、なんと言っても小日向文世の不在が痛い。前作のラストに殺されたので仕方ないけど、でも最大の敵はやっぱり彼だったんだよな~…。その他のキャスティングもイマイチで、大森南朋は完全にミスキャスト。ピエール瀧にはものすごく期待していたけどやや肩すかし…。

 あとはやっぱり5年の歳月は長かったかな~と。たけしはなんだか凄みがないっていうか、正直言って滑稽だった。(西田敏行塩見三省は病み上がりできつかったようだが、それは逆に結構いい味になっていた面もあるが…。)

 ラストは監督の初期の作品のような趣があってかなりいいと思う。メディアの反応が良かったのは終わりよければ全てよしってことだったのかな?音楽はすごくよかったですね♪引き続き鈴木慶一ですが、シリーズ中最高でしょう!