ちゃーりーはかめのぶろぐ

人生はエビフライ♪

Kiss Rocks Vegas ありのままの姿…かな?

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Kiss Rocks Vegas
(2016)


純粋に音楽面から評価したとして
全盛期(「ラブ・ガン」の頃まで)のキッスを100点とすれば
いまのキッスはまぁ50点というところかな?

なんでそんなに低いかっていえば

キッスの最大の魅力は何かということで
それはワイルドでハリのあるポール・スタンレーの声なわけですよ
彼の声に明らかに陰りが見え始めた(聞こえ始めた)のは
90年代初頭の名盤 『リヴェンジ』の辺りからで
ちょうどオリジナルメンバー再集結前夜の頃

当時のキッスはピーター・クリスの後釜ドラマー
エリック・カーが亡くなり、新メンバーに現ドラマーの
エリック・シンガーを迎えたばかり
ニュー・アルバム(当時)の『リヴェンジ』(1992)は
バンドのコンディション、楽曲の完成度、サウンド等々
どれをとっても最良の出来で、間違いなくキッスの最高傑作の一枚と言える
素晴らしいアルバムでした
本人たちも当時のバンドの状態に満足していたのは間違いなく
翌年には久しぶりのライブ・アルバム『アライブⅢ』を
リリースしています

しかしながら、その『アライブⅢ』で
はっきりとポールの声の衰えが分かってしまうのでありますよ…
トホホ…

ま、そういうわけで
近年のキッスのライブを生で観た人は分かるように
今のポールの声の著しい衰えぶりは悲惨とも言える有様なのですよ
本作においてもそれはハッキリと分かります
(もちろん生で聞くほどではないけれどね)

でも、それでもキッスのライブはやっぱり最高なのです

ルックス的にも、メイクしてるにもかかわらずじいさんなのはよくわかる
特にジーン・シモンズはものすごく歳とって見えます
(実際に歳とってるんだけど…)
ポールもつい最近震盪で倒れライブをキャンセルしたとか…
ライブでもアクションもイマイチしまらない

でも、それでもキッスのライブはやっぱり最高なのです

どうすれば観客が喜ぶのか
そしてファンは自分たちのどこに魅力を感じているのか
このバンドは知り尽くしているし
逆にファンの期待に応えられないと自覚したときには
彼らはあっさりと引退するんだろうな~

なんて、そんなことをしみじみ感じさせる
映像作品であります

あっという間の90分!
おまけのアコースティック・セット(ノー・メイク)も見ものです
ジーンはメイクしてない方が若く見える(笑)