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清志郎さん覆面バンド「ザ・タイマーズ」幻の結成企画書発見



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もし彼が今でも生きていたら
どんなメッセージを発していたんだろう?…?



[ 2016年11月5日 09:00 ]

 2009年に他界した不世出のロックシンガー、忌野清志郎さん(享年58)が88年に結成した覆面バンド「ザ・タイマーズ」の結成企画書が、都内の自宅から見つかった。清志郎さん直筆ノートには「すべての歌は同じさ」と書かれてあり、同時期に起きたRCサクセション「COVERS」発売中止問題への怒りが背景にあったことを示す貴重な資料。23日にはタイマーズの秘蔵映像などを収録したアルバムが発売される。 

 没後7年。いまなお原発や安保などの問題が起こるたびに、その生きざまと叫び続けたメッセージがクローズアップされる清志郎さん。その活動の中でも最も反逆的だったタイマーズの結成企画書が初めて見つかった。

 自宅から遺族が発見したもので、故人のノートには「(秘)企画書」と題し「ロックとブルースと演歌とジャリタレポップスを融合した新しい日本の音楽」と定義。「“すべての歌は同じさ”これがタイマーズ!!」と書かれてあり、結成の根源的な動機に、反原発ソングを含むとの理由で発禁となったアルバム「COVERS」があったことを裏付ける資料といえる。

 当時の所属レコード会社「東芝EMI」は、親会社が日本の原子炉サプライヤーでもある東芝だったため、COVERSに収録された「サマータイム・ブルース」などの曲を反原発ソングとして問題視。それらの曲をカットするならOKという提案を清志郎さんが拒否し、88年6月22日付で「素晴らしすぎて発売できません」という新聞広告とともに発売中止となり、日本ロック史上に残る問題作となった。

 清志郎さんにとってタイマーズは、怒りと悲しみと反逆の化身だったにもかかわらず、企画書からは“ゆるすぎる”ほどのユーモアが満ちあふれている。ヘルメットに地下足袋の衣装や自身のオリジナルキャラクターの「一旗うさぎ」も描かれている。「すべての歌は同じさ」という思いそのままに戦おうとした清志郎さんのスピリッツがうかがえる内容だ。

 この企画書の思いを具現化した初アルバムを最新技術でリマスターし、初期の蔵出し音源も収録したCD&DVD「THE TIMERS スペシャルエディション」が23日に発売される。88年8月に富士急ハイランドのイベントに乱入したデビューライブなど未公開の貴重な映像も満載だ。

 ▽ザ・タイマーズ 結成翌年の89年10月、シングル「デイ・ドリーム・ビリーバー」(原曲ザ・モンキーズ)でCDデビュー。ザ・タイガースのパロディーバンドでもあり、清志郎さんはジュリーをもじったゼリーを名乗った。CD発売時にフジテレビ「ヒットスタジオR&N」に生出演した際、予定曲をFM東京を罵倒する歌にすり替え、放送禁止用語を交えて歌唱。フジはタイマーズを3年間出入り禁止にした。「デイ・ドリーム…」は現在もセブン―イレブンのCM曲で人気。