「知財黒字」初の1兆円超 13年度、特許収入増
つまり
「キティとキッスの世界征服の日は近い!」
ということですな… えっ?…
2014/3/22 2:00 情報元日本経済新聞電子版
日本企業が特許や著作権などの知的財産を使って海外でどれぐらい稼いだかを示す「知財収支」の黒字額が2013年度に初めて1兆円を超える見通しだ。円安や海外生産の拡大で、日本本社が海外子会社に特許を貸して受け取る収入が急増。著作権からの収入も伸びている。輸出の伸び悩みやエネルギー輸入の拡大による大幅な貿易赤字の一部を穴埋めしている。
知財収支はサービス貿易のやり取りを表す「サービス収支」の一部。日本企業が海外に特許や著作権を貸して得る金額から日本企業が支払う金額を差し引いて計算する。製造業の特許使用料などを表す産業財産権と著作権の2つの収支で構成されており、02年度に初めて黒字転換した。
日銀によると、昨年4月~今年1月の知財黒字は1兆223億円と前年同期比で倍増した。単月では今後も黒字が続く見通し。比較可能な1996年度以降で年度の黒字が初めて1兆円の大台を超えるのは確実だ。
産業財産権の収支は昨年4月から今年1月に1兆6000億円の黒字で前年度通期をすでに1割上回った。自動車メーカーは車のデザインや生産システムを子会社に貸す対価としてライセンス料を受け取る。自動車業界では出荷額の5~10%とする例が多いようだ。本社はライセンス料をドルで受け取ることが多く、円安が進み円建ての受取額が膨らんだ面もある。
著作権や商標権の収入も増えている。受取額は昨年4月から今年1月に1600億円と前年同期比で4割多い。サンリオは人気キャラクター「ハローキティ」を衣服や玩具のデザインに使う権利を貸している。昨年4~12月の売上高に占めるライセンス収入は44.1%と比較できる09年度から15ポイントも上がった。米国のほか、アジアや南米での貸し出しも増えている。