THE GREY 凍える太陽
『THE GREY 凍える太陽』 (The Grey)2012年・アメリカ
製作総指揮:ロス・ファンガー、ジェニファー・ヒルトン・モンロー、ビル・ジョンソン、
アディ・シャンカー、スペンサー・シルナ 音楽:マルク・ストライテンフェルト
撮影:マサノブ・タカヤナギ 編集:ロジャー・バートン、ジェイソン・ヘルマン
出演:リーアム・ニーソン、フランク・グリロ、ダーモット・マローニー、ダラス・ロバーツ、
ジョー・アンダーソン、ノンソー・アノジー、ジェームズ・バッジ・デール、ベン・ブレイ
出演:リーアム・ニーソン、フランク・グリロ、ダーモット・マローニー、ダラス・ロバーツ、
ジョー・アンダーソン、ノンソー・アノジー、ジェームズ・バッジ・デール、ベン・ブレイ
なにやらジャンル分類不能のちょっと変わった作品ですね、これは
タイトルの 『The Grey』 とはハイイロオオカミ(Grey wolf)のことなんだと思います
アラスカの石油採掘場の作業員を乗せた飛行機が雪山で墜落してしまい
生き残ったのはリーアム・ニーソン演じる主人公を含めた7人だけ
ところが墜落したのが運悪く大きなオオカミの群れの縄張りのど真ん中
7人は、寒さと飢えとオオカミから逃れるべく必死の脱出を試みるという展開で
一種のシチュエーション・スリラーとも言えましょうか…
リーアム・ニーソン演じる主人公は、実は石油採掘場で雇われているハンターで
採掘場に現れるオオカミを見つけては撃ち殺すのが仕事の、いわばオオカミ退治のプロ
彼は実は生きる気力を半ば失いかけて、事故の直前に自殺寸前までいったほど
ところがオオカミと対峙する、つまり戦い甲斐のある敵と対決することで
並々ならぬたくましい生存本能を見せ始め、仲間たちを引っ張っていく、というわけ
スコット兄弟がどの程度の影響力を持っていたのか分かりませんが
トニーの理屈っぽい生真面目さと、リドリーの大胆で直観的なセンスの両方が見られ
二人の個性が辛うじて融和した危ういバランスで成り立っている面白い作品だと思います